【秋季東北地区高校野球・第１日】

　◇きらやかスタジアム　▽１回戦第１試合（１０日１３時２３分）
　山形城北　１００００２４００―７
　田　　村　００００００１１０―２
　▽三塁打　渡辺（山）▽二塁打　伊東、小野村（山）国分（田）▽暴投　斎藤（山）
　▽試合時間　２時間３１分
　▽審判　小西（球）金田、伊東、村上

　【評】田村は投打がかみ合わず敗れた。完投した石川蓮は九つの三振を奪う力投を見せたが、味方の失策も絡み７失点。七回に代打の橋本、八回に石川蓮がそれぞれ適時打を放ち計２点を返したが、反撃はそこまでだった。（津村謡）

　18年ぶり秋の東北、経験を成長に

　味方の反撃に勇気をもらい、９回１５５球を投げきった田村のエース石川蓮也（２年）。「調子はよかった。直球もコースに決まっていた」。７失点を喫して敗れたが、その表情は晴れやかだった。

　七回表を終え７点差。石川は悔しさからベンチ裏で涙を流すが、直後のその裏に代打の橋本柊（同）が適時打で１点を返し、コールド負けを防いだ。「『まだ終わらないよ』と言われてるような気がした」。弱気は消え、八、九回を三者凡退で完璧に抑えた。

　１８年ぶりの秋の東北大会出場という快進撃を見せた田村。それでも石川は「この秋は失策が多かった」と反省。経験をさらなる成長につなげる。