力投支えた聖光学院・山浅「相手が上」 エースを信じてミット

【近江―聖光学院】エースをけん引した捕手山浅
粘投するエースを支えた聖光学院の捕手山浅龍之介(3年)は「気持ち、技術の面で相手が上だった」と素直に認めた。
強力打線に対し、配球は緩急を生かして組み立てた。「信頼していた」と話すように、マウンドには極力駆け寄らず、エースを信じてキャッチャーミットを構え続けた。
1回戦は先制の適時打を含む2安打2打点と攻撃面でも貢献したが、2回戦は無安打に終わった。3点を追う6回、2死一塁の場面で回ってきた第3打席も二飛に倒れ、好機を広げられなかった。
「敗戦を受け止め、夏に向けてレベルアップしていきたい」。敗戦を糧とする覚悟だ。
生田目、攻守で流れ呼ぶ
聖光学院の三塁手生田目陽(3年)は攻守にわたる活躍を見せた。
初回、先制点につながる犠打をしっかりと決めると、その裏の守備ではピンチの芽を摘んだ。1死一、三塁の場面で鋭い打球を好捕すると、三走を警戒しながら二塁へ送り、併殺に導いた。その後も軽快なグラブさばきで打球を処理し、守備力の高さを見せつけた。
生田目は昨年12月の練習で左足首靱帯(じんたい)を損傷。2月の後半に全体練習に復帰し、何とかセンバツに間に合った。六回には甲子園初安打をマーク。「けがをして普通に野球ができることは当たり前ではないと感じた」と野球ができる喜びをかみしめ、躍動した。
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