最高の仲間と挑めた 国体・聖光準V、エース佐山が地元栃木で粘投

悲願の日本一まであと一歩届かなかった。宇都宮市で5日に行われた国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」高校野球硬式の決勝で、大阪桐蔭(大阪)に1―5で敗れた聖光学院。主力として戦った3年生は高校最後の試合を終え、「日本一への挑戦」というバトンを後輩に託した。
マウンドに上がったのは、エース佐山未来(3年)だった。佐山は栃木県小山市出身。球場のスタンドには家族や親戚が駆け付けた。地元の応援を力にし、初回から飛ばした。
だが「低め低めにボールを集めたが、拾われた」。大阪桐蔭打線に捕まり、2回までに4失点。そこから佐山は真骨頂を発揮した。走者を背負いながら、カーブと高めの直球で粘りの投球を披露。追加点は5回の1点にとどめ、エースの意地を見せる128球を投げ抜いた。
佐山は「後半に打ち取ることができたのは、今後の野球人生につながる」とし、「最高の仲間たちと日本一を目指せた。最後の試合を栃木でできたことは、本当に運命だなと感じた」と仲間に感謝した。
3年生たちは、聖光学院で初めて夏の甲子園で4強入りするなど歴史を塗り替えてきた。斎藤智也監督は「決勝の日で潔くユニホームを脱ぐと約束してきた。最後の日が終わったという感覚。有り余るほど一緒に感動して、泣いてきた代だった」と感慨深げにナインを見つめた。
チームをけん引した主将の赤堀颯(はやと)(3年)は「後輩たちは自分たちの色を大切にして、もっともっと強い聖光学院を目指してほしい」と思いを託した。
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