東日本大震災9年9カ月特集
東日本大震災の大津波に見舞われた福島県沿岸部を中心に、被災の記憶や当時の住民の暮らしぶりなどを伝える石碑が相次ぎ建立された。発災から間もなく丸10年。住民は毎月11日の「月命日」などの機会に石碑を訪れ、犠牲になった人たちを悼むとともに、二度と悲劇を繰り返してはならないとの思いを強くする。
「一度逃げたら絶対戻るな」 いわき、伝えたい...古里を教訓を

「ここで起きた出来事を後世に伝えたい」と石碑に手を添える木田さん=いわき市
一度逃げたら絶対戻るな―。大津波に見舞われながら、奇跡的に社が残ったいわき市久之浜町の秋葉神社付近・・・[続きを読む]
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