「県民一人一人がプレーヤー」 伏見JR東日本福島支店長
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「県民一人一人がプレーヤー」と話す伏見支店長 |
JR東日本の伏見欣人福島支店長に、「ふくしまDC」成功のポイントなどを聞いた。
--デスティネーションキャンペーン(DC)とは。
「県とJRが連携し、地域づくりと地域文化発信を促進する観光キャンペーン。本県では『福が満開、福のしま。』をテーマに、4月から6月末まで開催する」
--どのように展開するか。
「昨年はプレDCと位置付け県内各地の観光素材を発掘し、磨きを掛けてきた。本番の今年はその素材を生かして、花、食、温泉、街歩きを主軸に観光客を呼び込む。点在する名所を回れるよう、列車やバスなどの観光ルートも整備している」
--予想される効果は。
「昨年の山形DCでは3カ月間で1164万人(前年比19.8%増)が山形県を訪れた。経済効果は約125億円。本県も同様の効果が期待できると考える。多くの人に福島の現状を見てもらい、風評被害の払拭(ふっしょく)と観光による復興を図る」
--DC成功に重要なのは。
「県民一人一人がプレーヤーと自覚し、観光客に魅力あふれる福島を発信すること。DCで誘客後も観光客と結んだつながりを残し、リピーターを増やしてほしい。DCで震災、原発事故前の状態に戻すだけでなく、さらに良い福島にしたい」
【プロフィル】南相馬市出身。原町高卒。1977(昭和52)年、日本国有鉄道入社。仙台支社総務部副課長、左沢線営業所長などを歴任。58歳。