安積1.11倍、福島1.09倍 福島県立高前期選抜の志願倍率

 

 県教委は8日、県立高入試前期選抜の志願倍率を発表した。全日制で最も倍率が高かったのは郡山北工・電気の1.75倍で、普通科等では福島西・普通が1.62倍と最も高く、白河・理数が1.55倍、郡山東・普通が1.48倍と続いた。このほか普通科は磐城が1.13倍、安積が1.11倍、会津が1.10倍、福島が1.09倍だった。

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 全日制は68校147学科・コースに1万1418人が志願し、倍率は前年と同じ0.95倍。全体の6割を超える96学科・コースで定員割れした。

 農業や工業、商業などの職業系では、郡山北工・電気に続き、福島商・経営ビジネスが1.44倍、磐城農・生活科学が1.33倍、小名浜海星・海洋が1.30倍だった。

 前期選抜は、各校の特色を踏まえた自己推薦の「特色選抜」と、併願可能で学習成果を重視する「一般選抜」からなり、特色選抜の志願倍率と、特色・一般の両選抜を含む学科全体の志願倍率を発表した。

 全日制の「特色選抜」の倍率は0.76倍で、前年に比べ0.01ポイント低下した。学科別では、勿来工・電気が3.50倍と最も高く、あさか開成・国際科学が2.63倍、磐城農・生活科学と郡山北工・電気、平工・土木環境工学が2.00倍と並んだ。107学科・コースで定員割れし、そのうち8学科・コースで志願者がいなかった。

 また、県立高校改革の一環で今春統合して開校する5校のうち、定員に達したのは耶麻農と会津農林が統合する会津農林・食品科学のみで、志願倍率は1.03倍だった。

 会津農林・地域創生0.78倍

 県教委が発表した県立高入試の志願状況で、今春統合して開校する会津農林の食品科学以外の学科の倍率は、地域創生が0.78倍、生産科学が0.70倍、環境科学が0.55倍だった。

 ほかの統合校をみると、梁川と保原が統合する伊達・普通が0.53倍、二本松工と安達東が統合する二本松実の生活文化が0.93倍、情報システムが0.78倍、都市システムが0.73倍、機械システムが0.68倍となった。

 白河実と塙工が統合する白河実の電子が0.88倍、情報ビジネスが0.83倍、機械が0.80倍、電気が0.50倍で、新設の建築が0.50倍だった。田島と南会津が統合する南会津・総合は0.38倍。

 このほか再編整備校の修明に新設される地域資源は0.45倍となった。

 定時制は0.52倍

 定時制は6校8コースに229人が志願し、倍率は0.52倍。郡山萌世・普通(昼間)が0.99倍と最も高く、いわき翠の杜・普通(昼間)が0.78倍、ふくしま新世・普通が0.33倍だった。このほか外国人の生徒らの特別枠に9人、特別支援学校高等部に328人が志願した。

 地元の中学生を優先的に受け入れる連携型選抜は4校5学科で行われる。志願倍率はふたば未来・総合が1.03倍と最高で、南会津・総合と相馬総合・総合が0.63倍、白河実・電子が0.33倍だった。

 きょうから13日まで出願先変更受け付け

 県教委は9~13日、1人1回に限り出願先の変更を受け付け、13日に最終倍率を確定させる。今春は一定の条件で高校から特別支援学校に出願変更できる。

 前期選抜の学力検査は3月3日に行われ、合格発表は同15日。