行け!サムライブルー サッカーW杯、「聖地」Jヴィレッジ熱く

 
パブリックビューイングの会場から日本代表にエールを送るサポーター=23日午後、Jヴィレッジ

 サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本が初戦ドイツ戦に2―1で勝利した23日夜、県内のパブリックビューイング(PV)会場やスポーツバーは4年に1度の熱狂に包まれた。「前回大会では届かなかった8強入りを果たしてほしい」。中継を見ながら声援を送った県内のサッカーファンたちは、過去最高成績を塗り替え新たな歴史を刻もうとする日本代表への熱い期待を口にした。

 サッカーの聖地JヴィレッジにPV会場が設けられ、210インチの巨大スクリーンが設置された。約100人のサポーターは代表ユニホームに身を包みワンプレーごとに熱い声援を送っていた。

 福島高専5年の江尻佑斗さん(19)は「ファン同士で一喜一憂しながらの観戦は、家での応援とは全く違う」と、会場一体となって応援するPVの魅力を実感していた。江尻さんは5歳の頃からサッカーをプレーしており、日本人の海外での活躍を毎週動画で確認するほどのサッカーファンだ。翌日には学校で英語のテストが控えていたが、「4年に1度の大舞台。W杯が最優先だ。次戦も熱い戦いを期待したい」と笑顔を見せた。

 2012年のロンドン五輪でサッカーを現地観戦した茨城県坂東市の自営業今井一徳さん(55)は「Jヴィレッジでの観戦は格別だ。コスタリカ戦もここで応援したい」と興奮冷めやらぬ様子。今井さんは東日本大震災後、Jヴィレッジで日本代表の専属シェフとして同行する西芳照さんと食事を交えながら交流した経験がある。「日本代表が大会で勝ち上がることで、スポーツ界全体を盛り上げてほしい」と話すとともに、「(男子代表のシェフを引退する意向を示している)西さんのためにも何とか勝利を届けてほしい」とも述べた。

 「祭典、楽しまなきゃ損」

 福島市のスポーツバー「ファントム」は多くのサッカーファンらで満席になるにぎわいぶり。ファンらは「ニッポン」コールを連呼して士気を高め合い、鬼気迫る日本のプレーに歓声を上げながら観戦した。

 「4年に1度の祭典。楽しまなきゃ損だ」。友人と一緒に来店した同市の会社員大宮功次さん(36)はW杯の開幕を心待ちにしていた。日本は前半、PKで先制点を許したものの、大宮さんは「チームワークが発揮されている」と、度重なるドイツのシュートを阻んだ守備をたたえた。

 サッカーファン歴40年以上の同市の自営業中元裕一さん(53)はサムライブルーのタオルを首にかけ、カウンターで静かに試合を見守った。強豪アルゼンチンを破ったサウジアラビアの「大金星」が強く印象に残っており、「日本も世界をびっくりさせてほしい」と、日本の今大会での躍進に大きな期待をかけた。