修繕断念...ほるる「竪坑櫓」解体へ いわき、3月の地震で被害

 
解体が決まったいわき市石炭・化石館の竪坑櫓

 いわき市は18日、市石炭・化石館ほるるの「竪坑櫓(たてこうやぐら)」を解体すると発表した。常磐炭鉱で実際に使用されていた設備で、同館のシンボルとして親しまれていた。

 本県沖を震源とした3月の地震で上部の鉄骨が崩れ落ちたことを受け、市は安全性の調査と修繕を検討していたが、数億円規模の費用がかかることが判明したため断念した。解体期間は同館も休館し、2024年春の再開を目指す。

 竪坑櫓は鉄骨を組んだ高さ約30メートルの施設。常磐炭鉱では、地下600メートルまで人や石炭を揚げ降ろしした。1965年に建造され、84年の施設開館に合わせて移築された。

 地元住民や関係者からは残してほしいという声が上がっているが、担当者は「結果的に歴史的な設備を解体することになり残念だ」と話した。