高齢者健診で体力測定...「健康寿命」確認 福島医大と南相馬市

健康状態を確かめるため、片足立ちテストを受ける参加者=南相馬市
福島医大保健科学部は8日、南相馬市小高区で65歳以上の高齢者を専門にした健康診断を行った。対象を65歳以上に絞るのは県内で初めて。参加者は転倒リスクや認知機能などを先端技術で測定し、自分の「健康寿命」を確かめた。南相馬市の共催。
市内は65歳以上の人口が約37%と高齢化が進む。一般の健康診断では行われない高齢者特有の体力測定を取り入れることで、高齢者の健康づくりを後押しし、医療費と介護費の抑制などにつなげようと実施した。
市民約70人が参加。姿勢の傾き、歩く速さ、のみ込む力、血管年齢など6項目を測定した。検査結果はその場で渡され、医療従事者から改善法について助言を受けた。企画した福島医大保健科学部の柴喜崇教授は「健康は自分との闘い。健康寿命を延ばすきっかけづくりになれば」と述べた。来年度から県内全域で開催する予定という。
「片足立ち」のテストでバランス感覚を測定した女性(69)は「こんな健康診断は初めて。筋力が全然ないことが分かった。普段は運動をしないから、足腰を鍛えないと」と意気込んだ。
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